2014年1月27日月曜日

フロイン堂の食パン


 最近、雑誌はあんまり買わないのですが用事があって立ち寄った本屋さんで見つけてしまった。…パンとあるとね、思わず買ってしまいます。
で、パラパラとめくってみるとフロイン堂が載ってるじゃないですか〜(^_^)しかも日本の食パン名品10本だって🎵
もちろん!もちろん!  美味しいのです(^_^)

フロイン堂はね、神戸にあるパン屋さんで、煉瓦の窯でパンを焼きます。しかも生地を機械で捏ねずに全部、職人さんの手で捏ねます。
冷めてももちろん美味しいのですが、焼きたての食パンを食べたらもー、その辺りのパンは食べられませ〜ん(^_^)

実はこのパン屋さんで学生時代にアルバイトをしておりました。
まだパンの学校に行っていた頃、学校で習うパン作りにちょっとだけ戸惑っていた時がありました。…大量の粉を機械で捏ねる。まぁ、当たり前の事なのですが、な〜んか、自分には違和感がありました。
そんな時、学校の先生から神戸の岡本に昔ながらの素敵なパン屋さんがあるよ。っと、教えてもらって。その日の学校帰りそのままお店を訪ねたのを今でも鮮明に覚えています。
お店でいろいろと話を聴いてくれたフロイン堂のおじさんが、半地下の作業場を案内してくれて、蒔きをくめたばかりの窯を見せてくれました。
その時に初めてみた炎がカッコ良くて、きれいに丸められたべっぴんさんのパン達が窯に入れられるのを待っている姿にまた感激したり…。
あの時に食べさせてもらった、あのパンの味は今だに忘れられません。
で、その日から空いている時間にアルバイトに雇って貰う事になりました。
(^_^)  はっきり言って押しかけですよね〜。
でもそれから本当にパン作りが楽しくてね。パンは生きてるんだな〜って、毎回実感させてもらったのが、本当に勉強になりました。
学校を卒業する頃には、もうフロイン堂に完全に魅せられておりましたから(^_^)  当たり前のようにそのまま就職も押しかけでお願いする事にして、おじさんに頼み込んだ日の事は忘れられない素敵な思い出です。
無事に就職が決まって春からの事をワクワクと待っていた1月。あの震災がありました。もうあれから19年ですね。

お店は無事でおじさんも春から働きにおいで、と言ってくれていたのですが
やはりあの非常時に雇ってもらうのはお店の負担になると、泣く泣く就職を断念し、以前勤めていた雑貨屋さんのフード部門で雇ってもらう事にしたのです。

いろいろありましたね。
でも、やはり私のパン作りの原点はフロイン堂で教わったおじさんからの一言一言。パンは生きてると思えたあの感覚。そして何よりあのパンの美味しさなのです。

あんな楽しく素敵なパン作りが家庭でできたらと思いますが、なかなか本当に真似するのは無理なお話。
でも、パン作りに対する気持ちやちょっとだけ工夫すれば美味しいパンが家庭でもできるという楽しさを1人でも多くの人に伝えたくて現在の教室をしております。私のパン作りの基盤ですね。
思いだけ空回りの時もたまにはありますが、ゆっくりとでもパン教室を末長く続けたいな〜っと、考えた月曜日のお昼です。

明日の朝は久しぶりに美味しい食パンでも焼きましょうか(^_^)







  


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